世界主要7ヶ国首脳が広島に集まってのサミットが開催されています。先進国家がそれぞれの自国の国益を優先しながらも、それ以上に世界の難問に立ち向かおうという姿勢で毎年開催することに大きな意義があると思います。もちろん広島開催の最大のポイントは唯一の被爆地から「世界で二度と核兵器の使用は認めないし絶対に使用させてはいけない」という強いメッセージの発信です。そして現在もなお戦渦で苦しむウクライナを支援しながら一刻も早くこの無意味な戦争を終結させることも大きな目的の一つです。しかし現実的にはその戦争当事国であるロシアが核使用をちらちかせ戦争の長期化を図ろうとしているし、強(したた)かな中国の台頭に対する対応も非常に難しい。意思表示の明確でないインドをはじめとする第三国やグローバルサウスと言われる国々をどのように味方に引き寄せながら世界の主導権を維持できるかが大きなカギになるものと思います。温暖化問題や環境問題など山積した課題を解決する糸口を見出すのは決して並大抵のことではないですが2023年の開催国(議長国)が日本であるということで、そのリーダーシップを大いには発揮して欲しいと岸田首相に期待するばかりです。
マグロ切り落とし
九州地方の得意先から注文があって3月にマグロの切り落としを出荷しました。スポットでしたが評判は良好でした。先日以来まぐろまんの代用品ということで色々考えてきた中のひとつにこの「マグロ切り落とし」を候補に上げようとしています。他社製品ではありますが品質もまあまあで供給も安定していることから早速本社からサンプルを送って貰うことにしました。それを持参して通販会社を訪ねました。500gパックということで見栄えも良いし価格帯も特別に高い訳でもないということで前向きに検討して貰えるようになりました。原料はキハダとバチが半々くらいで、本社ではお刺身食材としてホテルや旅館に提供しています。まぐろまんとの大きな違いはやはり温度帯です、「-40℃で賞味期限は6ヶ月間」というところが一つの壁のように思います。本社ではいわゆる「日配」なので温度帯も賞味期限もほとんど関係なく流通させていますが、営業部の場合は越えなければならないハードルになります。相手先に超低温冷凍庫を持ち合わせていない所がほとんどですから。まぐろまんの偉大さを再認識させられながらも、挑戦していこうと考えています。
紹介営業へ
得意先からの紹介で大阪市内の中堅酒販会社を訪ねました。別な酒販会社を通じてケータリングや居酒屋などにまぐろまんが順調に出荷されていることから、「柳の下の2匹目のドジョウ」と思って意気込んで訪問しました。ところが全く当てが外れてしまいちょっとがっかりしてしまいました。「弊社の取引先のメインは量販店でそれ以外は酒屋小売店です、居酒屋などへはほとんど行っていません」という返答でした。それでも話していくうちに夏と冬の2回通信販売を行っているので、次回冬号にまぐろまんを掲載できれば面白いということになり、企画書を提出することになりました。カタログ冊子を見せて貰う限りは水産系はあまり得意そうでないように見受けられましたのでもしかしたらチャンスがあるかも知れません。マグロもせいぜいマグロ丼程度で本格的なものの扱いはなさそうでした。6月初旬には商品の選考を完了したいということでそれまでに企画案を作成して提案する予定で帰って来ました。同伴した得意先の担当者からは「そばで聞いていても惚れ惚れするようなトークですね」とお褒めの一言を頂きました。
営業方針
2019年9月に新工場が完成しいよいよ本格的なまぐろまんの自社製造が開始しました。知名度や販売実績もほぼない中からのスタートでした。勢い込んで出発しましたが、いきなり「コロナ禍」という大きな壁にぶつかりながらも必死に製造と販売に尽力して来ました。当初はあまり公認を受けませんでしたが徐々にその効果を認めて貰い、「ブランド力も販売力も乏しいが、まぐろまんには絶対的な商品力がある」と開発者の信念と言葉を信じてようやく拡販に光が見え始めました。コロナも下火になった今年に入って少しずつ前年を上回りGW(ゴールデンウィーク)でピークに達しました。「生産が追い付かない」「これ以上は増やせない」との工場の悲鳴を聞きながら何とかGWは乗り越えましたが、未だに生産量は追い付いていない状況です。営業サイドからすればもっと新規獲得に努めたいところですが、これ以上増やすと既存客に対して供給できないことになり兼ねないとしてストップがかかりました。工場としては「閑散期に繁忙期のための在庫作りに励む」ということになり、営業サイドとしてもそれを理解し受け止めながら新しい営業方針を模索して行くという現状になりました。
スモークサーモン工場視察
滋賀県長浜市にあるスモークサーモンの製造工場に視察で伺いました。祖父の代からスモークサーモン専門で現社長が孫に当たり、40台のやる気十分の若手社長です。2時間ほどスモークサーモンの説明を受けた後、工場内を視察させて頂きました。午後からだったのでスモークを掛ける作業は既に終了していましたが、スライスしたりパック詰めの工程を見せて頂きました。どうしても安物は薫液に漬けるだけで完成させてしまうのに対し、8時間は山桜や胡桃(クルミ)などで燻(いぶ)す作業が入るため、本格的なスモークサーモンが出来上がるということでした。更に淡路島の藻塩を塗(まぶ)すことで低カロリーに作り上げることが出来るだけでなく、−100℃の窒素凍結機を駆使て約20分で凍結させるために鮮度維持が可能だとのことでした。従って従来商品が賞味期限5日に対して20日間も長持ちできるというメリットもあると話して貰いました。このような素晴らしいスモークサーモンに出会い、今後まぐろまんの次のメイン商品にして販売できればと考えています。
神社と庭師さん
弊社大阪支店の事務所の近くに神社があります。隣が府警本部機動警ら隊でしっかり守られているという感じですが、こじんまりとした境内にお社と社務所がある一見どこにでもあるような神社です。埼玉在住の兄から「お前の近くに全国でも有数なパワースポット神社があるよ」と教えて貰って行き始めたのがきっかけでした。その通りで土日や休日になるとスーツケースを携えた観光客らしき人々でごった返すほどです。通り道でたまにお参りするのですが、いつも境内はゴミ一つ落ちていないほどきれいに清掃されていて気持ちの良い神社ですが、最近ちょっと異変を感じていました。いつもピカピカに境内を掃除しておられる庭師の方が最近全く見受けなくなってしまいました。社務所で聞いてみると何か事情があって暫く来られていないということでしたが、明らかに以前とは比べものにならないくらい違いが分かります。神社の霊験あらたかさもあるとは思いますが、その庭師さんの真心尽くした気持ちが、いなくなって初めてわかったような気がしました。
インフォマート「商談」
まぐろまんの出荷数量が予想以上に伸びていることから執行部からは「まぐろまんの生産が制限されているので他の水産物の営業に尽力して欲しい」という指示を受けて来ました。そこでインフォマートの「商談」というシステムの導入を検討して来ました。話は4月からあったのですが、連休中はそれどころではない出荷騒ぎでしたので連休後に再度連絡を取りながら説明を受けました。あらかじめ聞いていた申込内容に変更はないのかと尋ねたところ、4月に説明した通りだが更に新しい企画を加えたので説明しますと言われました。ノーマルの上に新企画でプレミアムを増設する予定なのだが、それに伴って10社の無料モニターを募集していてちょうど枠が開いているのでそれをお付けすることが可能だ、と言われました。そのプレミアの内容を聞くと、マンツーマンで営業のサポーターをするという企画で、これが上手く行くように10社に対して無料でサービスし、しっかり販売支援を行いますということでした。有難いことなので早速申し込み登録することにしました。随時その内容を掲載できるように頑張って行きます。
GW中の事故
連休が明けて出荷側では大きなトラブルもなく無事に終了したと安堵していたところへ問屋の担当者からラインと画像が届きました。見るとまぐろまんが黒変しているもので「どうしてでしょうか、解凍に問題があっての現象でしょうか」との問い合わせが添えられていました。早速画像を工場とも共有しながら検討し、また担当者からもヒアリングをしました。有名な高級リゾートホテルからのクレームということでしたので出来るだけ細かいことまで聞き取りました。かなりの予約客があるということで連休前に大量の納品をしました。その中の画像だと言われました。話をまとめると、調理場から調達係に回されて来たまぐろまんでそれを担当者が撮影しました。担当者と調理現場との間に直接接点がなく常に調達係経由でのやり取りだということでした。このホテルは1年前から使って頂いていて今までこのような事案はありませんでした。そして運悪く問屋の担当者も2月で退職し、新しい担当者に交代した矢先でした。結論的には、解凍の問題ではなく調理現場の冷凍庫の開閉の多さによるものと判断しました。-18℃でも開閉が多いとどうしても室温が上昇してしまい、その影響を多分に受けて黒変したものだと推測し、その旨を伝えました。新しい担当者にはまぐろまんの特徴を十分に伝え切れていませんでしたし担当者も直接調理現場と接点がなく細かな内容まで伝え切れていなかったという不運が重なったことで起こった事故でした。大いに反省し改善に努めて行きたいと襟を正しました。
5類へ
2019年12月中国武漢で発生した新型コロナウィルスは瞬く間に世界に広がりました。日本では2020年2月横浜港に寄港していたダイヤモンドプリンス号での感染から始まりあっという間に全国に感染し、希望の象徴だった東京オリンピックまで延期となった時には「これからどうなるのだろう」と恐怖と不安で生きた心地がしませんでした。感染が大きな波となって襲って来るだけではなく、変異株と言われるように姿や形を変えながらこのまま人類は滅亡するのだろうかと思わせるほどの怖ろしさを感じながら過ごして来ました。家族には感染者が出たものの幸い軽症で通過することが出来ましたし、ワクチンの効果も大きかったと感じています。直接戦争の経験はないですが、正に「コロナ戦争」と呼ぶべきほどの災難でしたが、この5月8日で2類から5類に移行になったというニュースが飛び交いました。果たしてそれが終息かというとそうでもなく、ましてやコロナを克服したのかと言えば決してそうではない。間もなく9波も予想される中で、「正しく恐れながらコロナと付き合っていく」というのが感想です。戦争に匹敵するような恐怖でしたが、この期間で得た様々な教訓をしっかり生かしながら次のフェーズに向かって行きましょう。
9連休を終えて
4月29日から5月7日までの大型連休が終了し再び活動開始となります。コロナの下降線や人々の活動が活発になったことを踏まえて今までにない程のまぐろまんの出荷量となりました。当初、それまでもかなり無理をしながら工場を稼働させていたこともあって9連休にすると宣言していた執行部もあまりにも多い数量に対して「休んではいられない」と緊急宣言を発し、連休中の出勤をお願いせざるを得ないということになります。注文を締め切った後でも「どうしてもお願いしたい」と何社からも依頼が入るたびに「何とかしよう」ということで本当に頑張ってくれました。そのお陰で全ての注文に対して滞りなく完璧に納品することが出来ました。もちろん連休が終わったからと言ってすぐに以前のように戻るわけではなく、連休後もかなりの予約注文数が入っているので工場は本当に休む暇も全くない状態です。実に有難いことですが、次回は夏の大型連休に向けての準備や体制固めをきっちりと行っていかなければならないと気を引き締めているところです。